うつ病の正しい知識

復職後の注意点とフォローアップ

職場復帰を果たしたあとの懸念

復帰しはじめの頃

復職から3ヶ月ほどは、一般的に「通勤するので精一杯」の状態が続くといわれています。
また職場の対人関係などが原因で発病した人の場合は、この時期に再発の可能性が高いともいわれています。

復帰直後は、はじめのうちは通勤することだけで疲労してしまう確率が高く、業務内容も通常の働き方ではなく、雑用や簡単な作業を任せられます。
このようなことから肩身の狭さを感じたり、緊張したりしてしまい、心身ともに疲労が蓄積しやすい状態になってしまうのです。

また、職場の人々が優しく接してくれることもプレッシャーとなってしまうことがあります。

復帰後4ヶ月から6ヶ月

この頃になると、職場でも通常の業務を任せられるのではないかという雰囲気が生まれてきます。
そのため、遅れを取り戻そうと本人が焦ったり、上司にキャパシティ以上の業務を任されたりすることがあります。

このときに重要となるのは、セルフケアの能力です。

自分が本調子でないときや、パフォーマンスに限界がある状態のときには、上司やスタッフにそのことをきちんと伝える必要があります。

ここで我慢して無理に全てを引き受けてしまうと、周囲は完全に元気になったと勘違いしてしまいます。また、本人もやる気は十分にあっても、実際は周囲の期待に応えられていないという無力感に襲われたり、自信がなくなり、小さなミスで落ち込んでしまったりします。

この時期は、元気になったつもりでも、まだ自分を上手くコントロールすることに慣れていない可能性があります。

復帰後半年から1年

ここまで来ると通常通りの業務を毎日こなせるようになり、周囲の期待にもある程度応えることができるようになっています。

しかし心配はまだ拭いきれない状況です。

この頃には毎日働くことが当たり前になっているはずですが、こうして慣れてしまったことによって、もう自分は病気になることはないと慢心してしまうことがあります。

そうすると、自分を振り返ることを忘れてしまい、以前の自分と同じ失敗を繰り返すことがあります。 こういったことを防ぐためにも、リワークに参加することで身につけた新しい考え方や視点を実践して、それが毎日の勤務の中でどのように作用したかをチェックするなど、工夫をして、身につけた力を自分のものにしていきましょう。

職場復帰後のサポート

リワークではこういった復職後の心配事を無くせるよう、フォローアップをしてもらうことができます。
これは、平日のリワークに参加した人のうち、復職を果たした人向けに行なわれる再発防止プログラムです。

通常は隔月1回、土曜日に開かれます。

参加者は、その間に起こったことや感じたことなどを話し、生活指導や、栄養指導などを受け、必要に応じてセルフケアのアドバイスや、振り返り、心理教育の内容の再確認を行い、リワークで身につけた考え方や視点を復職後の生活に生かせるようにサポートを行ないます。


ご紹介した以外にも、治療や回復の過程によって注意する点も異なります。詳しくはかかりつけの医師などにご相談ください。


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