ご利用者様の声

【卒業生】認知再構成法(コラム法)を学べてよかったです

20代 / 女性 2021年1月復職



【1度目の発病からリワークに通うまで】
私はうつ病での休職を3回繰り返したのち、2021年1月上旬に復職しました。
最初に休職したのは社会人2年目の夏。新卒から人事総務部という部署に配属され、労務や庶務、新卒採用、稟議書や契約書の管理など、たくさんの仕事に追われ、日々忙しく過ごしていました。女性社員は事務職の人が大半の会社で総合職として採用されたことで、周りからの期待やプレッシャーに応えようと、自分のキャパ以上の仕事を必死にこなしていました。家に帰っても仕事のことで頭がいっぱいで、疲れているのに眠れない日々が続きました。
採用や新入社員研修が落ち着いたある日の朝、起き上がることができなくなりました。それからというもの電車で過呼吸を起こしたり、会社を休みがちになってしまいました。高校生の時からパニック障害や摂食障害に悩まされていた経験から、服薬が必要だと判断し、近所のメンタルクリニックを受診しました。適応障害と診断され安定剤を処方してもらい、仕事にも頑張って行っていました。しかし薬の効果を感じられず頭が回らなくなり、簡単な書類作成でもミスが多くなっていきました。「私は簡単なこともできないダメな人間だ。」「総合職採用されたのにこれじゃ期待外れだ。」そんなことしか考えられなくなり、電車の音を聞くだけで過呼吸になってしまい、初めての休職をしました。

1度目の休職は何もやる気が起きず、空調の音すらもうるさく感じるほど過敏になっていました。半年ほど家の中で安静にする生活をして、うつの底期から抜け出すと、すごく体調がよくなったように感じ、今度は復職への焦りが出始めます。「一刻も早く復職しないと」という一心で、当時の医師に診断書を書いてもらい復職。最初の一か月は何とか通えていましたが、以前の自分よりも頭の回転も作業効率も悪くなっていることで、イラ立ちと不安が日に日に大きくなり症状が悪化。3か月で再休職となりました。

元々読書以外に趣味がなかった私は、仕事や読書以外に何か打ち込めることを作らないとまた再発すると考え、色んな事を試してみました。塗り絵、編み物、刺繍などいろいろやっては挫折を繰り返し、ハンドメイドアクセサリーを作ることに挑戦しました。はじめはビーズを組み合わせるだけの簡単なものでしたが、自分の納得いくものが作れた達成感や幸福感がありました。作っている時間は嫌な記憶や不安感に襲われることはなくなりました。そのうち作ったものをフリマアプリで売るようになり感謝の言葉や感想を頂くうちに、こんな自分でも誰かの為になるんだと嬉しくなりました。趣味を通して友達もでき、昼夜逆転した生活リズムも整ったことや、作業に集中できることで自信がついたのちに、2回目の復職をしました。

休職を繰り返していることもあり業務を大幅に減らしてもらい、時短勤務で仕事をしていました。当然ながら任せてもらえる仕事の難易度は低くなり、新しく入った方が私の担当していた業務を担当しているのを見て「このままでは居場所を失ってしまうのではないか」という焦りや「私なんていない方がいいんじゃないか」という不安で頭がいっぱいになっていきました。日々消耗していく心と体力の無くなっている身体では、思うように仕事が出来ず自己嫌悪のループにはまってしまい、3度目の休職となりました。

3度目の休職をしてしばらくは家でハンドメイドをしたり、動画や本を読んだりと、昼夜逆転はしないまでものんびりとした生活を送っていました。
人込みや電車に抵抗感がなくなったこと、朝の億劫感もなくなったことを医師に話し、復職許可の診断書を会社に送付したのですが、会社からの答えはノーでした。これだけ休職を繰り返しているのだから仕方がないと思いました。上司との面談でリワークプログラムに参加してはどうかと言われ、環境ではなく自分に原因があると思っていたので、何か所かのリワークを見学に行きました。中々決められず復職期限2か月前になってしまい、唯一受け入れてくれた足立病院のリワークに2020年の9月から通うことになりました。

【リワーク通所から復職まで】
当初の復職予定日は10月半ばだったので、最初は焦りと不安が強く、気分のモニタリングや朝の体操など「なんの意味があるんだろう」「早く復職に必要な事を学びたい」という気持ちが正直なところでした。しかしリワークに通うにつれて1つ1つのプログラムに意味があって、今の自分に必要なことだと気付くことができました。
私は自分のストレスや疲労に鈍感で、気が付いたら症状が悪化していることがよくありました。気分のモニタリングをしていると、自分の体調や心の変化に早い段階で気づき、体調不良になるのを防ぐことができるようになりました。運動をすると、モヤモヤしていた気分がすっきりすることに気が付きました。アサーションで相手も自分も気持ちよくいられるコミュニケーションの方法を学び、自分は無意識に我慢を重ねていたこと、心理教育でうつ病について学ぶと、今まで自分で調べて理解したつもりでいただけで、自分の病気をしっかりと理解しきれていなかったこと、集団認知行動療法でネガティブな思考に陥った時の対処法を学びました。
中でも私が学べてよかったと思うのは、集団認知行動療法で学ぶ認知再構成法(コラム法)です。私は考えても答えが出ない後悔や不安をずっと考えてしまい気分が落ち込んでしまうことが多かったのですが、認知再構成法はネガティブな思考から抜け出せないときに、事実だけに目を向けてポジティブな考えを見つけることで不安感を小さくしてくれます。会社や産業医との面談で不安になることもありましたが、この方法のおかげで不安や落ち込みで体調を崩すことが少なくなりました。きっとこれからも何度も私を支えてくれる考え方だと思います。
他にも個人ワークでスタッフさんがおすすめしてくれた本を読んだり、ヨガセラピーで後悔や不安と距離をとる練習をしたり、休憩時間に他の通所者さんと話していくうちに、私の考え方のクセや弱点が見えてきました。今まで漠然としていた不安の正体が見えてきました。私はネガティブ思考が強く、こうあるべきという思考が強く、だからこそできない自分を受け入れられず常に自分を責めたり嫌いになっていました。リワークで学んだたくさんの考え方や言葉に触れて、自分の弱点を直すために頑張ろうと心から思えました。

復職が決まった今思うことは、「もっと早く勇気を出してリワークに通えばよかった」ということです。スタッフさんもメンバーの方も私のことをよく見ていてくれて、共感してくれたり必要な考え方や言葉を与えてくださいました。みんなが復職や再発防止に向けてたくさんの事を吸収しようとする姿勢を見て「私ももっと頑張ろう」「もっと自分の事を好きになってあげよう」と思うことができました。
会社の都合で復職が3か月ほど伸びてしまいましたが、そのおかげですべての講義を聞くことができ、みんなで1つのものを作り上げるという経験ができ、たくさんのメンバーさんと関わることができました。
リワークに通った4か月は私にとって必要な時間でしたし、財産になりました。そして自分の性格だからと諦めていたことが、変わる経験をしたことで、短期間でも人は成長できると自信になりました。自分のダメなところしか見えていなかった私が、自分のいいところを見つけて自分を褒めたり認めたりできるようになりました。うつになる事は悪いことではないし、完璧じゃない自分もダメじゃない。焦らず少しずつできることを増やしていこうと思います。心からこう思えるようになったのはリワークのおかげです。焦らず少しずつ色んなことを吸収して、自分と向き合っていけば、楽しいと思える瞬間が増えていくと思います。これを読んでくださった方の背中を押すことができていたらうれしいです。


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