症状:適応障害
休職期間:2023年6月~2023年12月
リワ-ク通所期間:2023年8月~2023年12月
●リワ-ク通所のきっかけ
以前所属したことがある部署に昇進して異動することになり、「昇進したのだから以前よりもうまく仕事ができなければいけない」「以前所属していた部署での仕事なのだから、着任時から即戦力にならなければいけない」と自分で自分のハードルを上げ仕事に取り組みました。
しかし、別部署にいる間に仕事内容を忘れていたり、仕事内容自体が変わっていて、はじめから自分の思うように「うまく」仕事ができるわけはありませんでした。
上司や同僚に助けてもらいながら仕事をこなせていましたが、「なぜ自分が思うように仕事ができないんだ」「まわりに頼らないと仕事ができない自分はだめだ」という自責感が強くなり、次第に不眠・食欲不振等の身体症状が出て、上司に相談の上、心療内科を受診したところ、「適応障害」と診断され、1ヶ月休職することになりました。
私が所属する会社は、復職の場合、現職復帰が原則です。現職に復帰すると、また「仕事ができない自分」と対峙することになります。1ヶ月の休職期間を経て、不眠は解消されませんでしたが、生活リズムの崩れはありませんでしたので、自分としても「こんなに長く休んでいられない」と思い、主治医から「復職可」の診断書をもらいました。しかし、「仕事ができない自分」と対峙する勇気が持てませんでしたので、「異動して復帰したい」と上司に申し出ました。
このように、心身ともに「回復している」とは決して言えない状態だったので、会社の保健スタッフから「もう少し休職してみてもいいのでは」と提案されました。そこでリワ-ク通所も1つの案として提案されました。
●RAKUを選んだ理由
休職中は、先にあげた不眠・「仕事ができない自分と対峙したくない」という気持ちのほか、「失快楽」にも悩まされました。休む前は「楽しい」と感じた趣味が、楽しくなくなりました。休んでいるのに辛い。楽しいと思えたことをしていても、辛い。これは本当に苦痛でした。
どのリワ-クでも、疾病理解や休職原因・再発防止策を作成するようなプログラムはあるかと思いますが、RAKUでは「趣味・レクリエーション講座」という時間がプログラムに組み込まれていて、プログラムとして「楽しい」時間を過ごすことになります。自分で「楽しい」時間をなかなか作り出せなかったので、そこもリワ-クで助けてもらおうと思い、RAKUを選びました。
●通所して感じたこと
- 同じような症状に悩むメンバ-の皆さんや症状を理解してサポ-トしてくれるスタッフの皆さんと出会えて、助け合いながら回復することができました。
- 負荷のかかるプログラムで、「自分の考え方が過剰に出て体調を崩し、持ち直す」という経験ができました。
私の場合は、「職責」に対しての自責が強く出ます。プログラムの中で、私がやらなければならない作業について、どんなに調べても分からなかったり、他の人に作業自体をお願いすることで、自責感が強く出て、眠れなかった時もありました。しかし、「自分ができなくても、チームで成果があげられていれば良い」と考え、乗り切ることができました。リワ-クで様々なプログラムを受講し、メンバ-の皆様と交流することを通して、考え方が自然に変わっていたのです。これは、1人で休職期間を過ごしていたらできなかったことだと思います。 - 自分としっかり向き合うことで、ネットで検索すれば出てくるような「発症理由」や「再発防止策」ではなく、「本当の発症理由」や「実現できると思える自分だけの再発防止策」を作ることができました。あとは実践あるのみです。フォローアッププログラム(リワ-ク卒業生が参加するプログラム)で、卒業後もフォローしてもらう予定です。
●リワ-クの通所を検討している方へ
リワークの通所により、復職までに時間はかかることになります。それが負担に思う方もいると思います。休職期間の過ごし方は人それぞれですので、「リワ-クに通わない」と選択できる人は、その選択もありだと思います。
ただ、それでも私は、1人で休職期間を過ごすのではなく、リワ-クに通所するという選択肢をとったことで、回復を感じ、安心して復職することができました。 復職に不安な方は、まずはメールや電話でRAKUに問い合わせをしてみてください。信頼できるスタッフ・メンバ-、そして新しい自分にきっと出会うことができると思います。
掲載日:2024年01月26日