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「 ご利用者の声 」

双極の波との付き合い方を見つけられた

●病名~双極性障害Ⅱ型
双極性障害Ⅱ型は、気分が高揚して意欲が高まったり、思考が速くなって対人刺激を求めたりする「軽躁状態」と、抑うつ気分になって意欲が低下し何事にも億劫になる「うつ状態」を繰り返す病気です。私は、うつ病の診断を受けた4年後に双極性障害に診断変更となり、リワークへ通う1年前から双極性障害の治療を開始しました。

●通所前の状態
双極性障害という診断を受け、それについて主治医やインターネットの情報などで病気のことを勉強しましたが、なかなかひとりでは、朝起きる、散歩するなどの治療がうまくいかず、自責感も強まり、症状であるうつ状態に苦しむ毎日でした。時間が経っても症状が改善しないため、いつになったらよくなるのか分からない、光が全くない暗いトンネルの中にいるようでした。自分の人生に未来や希望を感じられなくなっていました。

●通所してからの状態変化
①生活リズムの改善
週に1度の生活チェックミーティングで、1週間の行動を振り返り、自分の今の状態や生活の傾向が見えてきました。ミーティングでは、同じグループになったメンバーの方から生活改善のアドバイスをもらえるので、自分ひとりでは思いつかないアイデアが得られました。地道ですが、これを3ヶ月繰り返し、毎日の生活リズムを整えることができるようになりました。生活リズムが整うことで、自然と気分の波も穏やかになりました。

②気分の波の把握と対処
リワークでは、グループワークや趣味レクリエーション講座など集団活動をすることが多くあります。集団活動では、自分の状態が他人からどう見えているのかをスタッフやメンバーの方から細かくフィードバックをもらえるため、今の気分を客観的かつ正確に把握できるようになりました。

③専門的な知識の習得
心理教育では、専門スタッフの方から、病気に関する専門的な知識を教わることができました。同時に、講座に参加している当事者同士で意見交換をする機会もあり、自分の苦しみが「病気のせい」であることを知り、病気に関する理解を深められました。

●現在の私~双極の波とうまく付き合えるようになった
リワークでのプログラムを通して、「気分の波の客観的な把握」と「波が大きくなったときの対処」ができるようになりました。双極性障害は、完治が難しいと言われている病気です。私は、完治ではなく、自分の病気である双極性障害を受け入れ、それとうまく付き合っていく道を選びました。双極性障害とのお付き合いはこれから先長く続きますが、うまく「波乗り」して症状を最小限に抑え、それができていれば十分に幸せな人生だと考えられるようになりました。現在も休職前のようなエネルギッシュさはないかもしれませんが、「低め安定」で細く長く仕事をしていきたいです。

●リワークをご検討されている方へ
私は、リワークを卒業して復職することができましたが、絶対に「自分ひとりの力」では達成できなかったと思います。リワークで集団に入って、自分や病気の理解を深めたり、毎日通う、繰り返すことで病気との付き合い方を「体得」したりすることで、ようやく症状を軽くすることができました。ひとりで暗いトンネルの中にいると感じられている方は、リワークの集団の力を借りてみてはいかがでしょうか。

掲載日:2023年12月18日

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