症状:抑うつ状態
休職期間:2022年3月~2024年5月
私は仕事での疲労の蓄積とストレス、そしてコロナ禍における様々なことに対する自粛によってストレス解消手段を失い、うつの状態へと陥りました。何も楽しいと思えることが無く、何のために自分は生きているのだろうと思いつめ、仕事へ向かうこともままならない状態でした。
休職してから通所までの1年半の間、薬を変えながら治療を続けていましたが、意欲や気力が回復せず、無気力な状態が長く続いていました。その際に主治医から対人の刺激が必要なのではないかと勧められたのがリワークへの参加です。
主治医からの勧めで通所を始めたリワークは、自分で調べたわけでもなかったため、当初どのようなものか全くわからない状態でした。ですが実際に通い始めると、様々な理由で同じように通所を始めた方々や、スタッフの方とコミュニケーションをとり少しずつ刺激を受けることで、意欲を取り戻すことが出来ました。また、プログラムを通して自分の症状のことなどを学び、実際に回復して復職などの形で社会復帰する他の利用者の方々を見ることで、今後自分がどのような道筋をたどって回復していくのかがわかり、通所前に一人で抱えていた漠然とした不安や焦燥感が徐々に無くなっていったことを覚えています。
私はリワークに通い始めるという、最初の一歩を踏み出すまでが時間が掛かりましたが、人と会話する機会もほとんどない状態だった自分にとっては、小さくとも大きな一歩でした。リワークは実際に通ってみないとわからない、イメージしにくいところもあるかと思います。ですが、少なくとも私にとっては一歩踏み出して、リワークに通い始めたことは回復に向けた最も大切な要素であったように思えます。リワークへの通所を悩んでいる方もいらっしゃるかもしれませんが、まず一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
掲載日:2024年06月03日