【はじめに】
私はHSPという気質を持っています。HSPとは「Highly Sensitive Person（ハイリー・センシティブ・パーソン）」のことで、生まれつき「非常に繊細な人」「非常に感受性が強く、敏感な気質をもった人」という意味です。病気ではなく、生まれ持った気質なので治すことができません。
この気質を持っていた為に、うつ病になってしまったのも否定できません。
人と違う感覚を持っているが故に否定されることが多く、自分の本当の気持ちがわからなくなってしまった私は、自分の事を知ることから始まりました。

【リワークプログラムで自分の性格傾向に気づく】
HSPと知った時にはなんとなくの自分の性格傾向はわかっているつもりでした。
ですが、それだけでは甘かったことに気づきます。
性格傾向を知ったからそれで終わりではありません。
どんな考えを持っていたから病気に繋がったのかを学び、対処法や思考の幅を広げる練習、スタッフさんや利用者メンバーからのフィードバックをもらいました。
それにより、自己理解がより深まっていくと同時に、自分の気持ちも少しずつ分かるようになってきました。

【変わっていく自分】
＜気持ち＞
結論から言いますと、正直まだ自分の気持ちが分からないことがたくさんあります。
ですが、なぜ涙が出るんだろう、なぜ怒っているんだろうと思ったときは自分と向き合う時間にしてみました。
そうしていると客観的に自分のことが見えてきて、落ち込んだ時の対処方法や自分の本当にやりたいことが分かり、自分らしく生きるきっかけになりました。
＜思考＞
はじめは頑固な性格もあり、リワークにいる間で思考が変わるのかと、疑問を持ちながら過ごしていました。今思えば変わることが怖かったんだと思います。
とあるプログラムで自信のなさから自責感が強くなり、自分をイジメる思考が出ました。
そのことをスタッフさんに相談してみると、曇っていた空がすっかり晴れたような言葉をいただき、それを当時の合言葉にして自分を育てていきました。
それが成功体験になり、その作業を何回も繰り返し、凝り固まった思考も徐々にほぐれていきました。大切なのは「思考を変えるのではなく、思考の幅を広げる」ことです。

【ピアサポート】
リワークに通って良かったことの1つがピアサポートです。
ピアサポートとは「同じ立場の人によるサポート」という意味でここでは利用者メンバーのサポートを指します。
リワークRAKUでは利用者間の距離がちょうどよく、特に私は恵まれた環境だったと思います。やはり病気のことなどは友人に相談しても理解が得られず、一人で抱え込んでしまいがちでした。
ですが、当事者にしかわからない辛さを共有できるのはこの場だけだと思います。

【リワーク通所を検討している方へ】
伝えたいことはたくさんありますが、まずは自分を大切にしてあげてください。
無理をしないことが一番です。
もし、何もしたくないけど何かしなきゃと思っているならば少しだけ気力を出して一歩踏み出してみましょう。
それがあなたにとって最高の一歩になりますように。