私はうつ病と診断されてから休職し、長い間通院をしながら過ごしていました。ゆっくりと時間をかけながら毎日を過ごし、徐々に気持ちに余裕ができたと同時に「このままの生活リズムではいつまでたっても会社に戻れない」と焦りを感じ始めました。その時、主治医から医療リワークを勧められRAKUへの通所を決心しました。
最初の頃は通所する理由として「生活リズムを整えたい。」それだけの思いでした。生活リズムが整っている方などにはリワークに通う理由を見出せ無い方もいるのではないでしょうか。
卒業する今の私は「RAKUに通所して心身の健康を取り戻し、復職した後も継続して働き続けるスキルを身につけることができた」と心から思っています。
今の私は“焦り、不安、怒り、悲しみ”などの感情が減り、“希望、興味、楽しみ”などの感情が増えました。ネガティブな感情はこれからも沢山出てくることは承知です。職場に戻ったら休職した時と同じ状況に直面するかもしれません。ただ、“休職したころの自分に戻らないよう努力しようと思うこと”が出来るようになりました。
休職したころは、ただ悲しく、不安を抱えたまま日々を過ごしていました。悲しみの感情はなぜ出てくるのか、この不安感から逃れたいと漠然とした思いを反すうして鬱々と過ごしていました。RAKUに通所することでスタッフの方に体調を気にしていただきアドバイスを貰うこともできました。利用者同士で悩みを打ち明け、共感し、自分だけが辛いのではないことを知ることができました。お互いに情報交換してトライしたりするうちに、自分の気持ちを整理して対処しようと思えるようになりました。プログラムに参加をしていると、自分の気持ちを言葉にする訓練にもなりました。気持ちを相手や自分自身に伝えられることで対処する術があることを学ぶ事ができました。
RAKUで得られたことはここには書ききれない程あります。 私は復職まで長い時間をかけましたが、独りではここまでたどり着けなかったと思います。心理学や自己啓発などの本や情報は沢山あります。独学で頑張っても良いかも知れませんが、時間はもっとかかったでしょう。RAKUでは実践、体験が沢山出来ます。心強い仲間も出来ます。貴重な体験が出来た1年間でした。心から感謝しています。そして、これからリワーク通所を考えている方には是非この貴重な体験をトライしていただくことをお勧めします。
掲載日:2025年10月03日